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2012年12月6日木曜日

4. あれが自然のものだと思っているのか?何か大きな力が働いていると感じたことはないのか?




悶々とし続けたある日の朝のこと、リトルスピーシーとは全く違う姿をした一人の青年―――おそらく違う”種”といってもいいだろう―――が、どこからともなくこの荒野に現れた。

みたこともない姿に、リトルスピーシーは驚いた。彼は言った。

「驚かせて申し訳ない。僕の名前はウィーンという。あるところから、この世界の様子を知りたくて来た。興味があるから、いろいろなところを見て回りたい」

今までこんなことはなかったので、皆は困惑した。

ロジもこの様子を見ていたが、やがて前へ進み出て、こういった。

ロジ「君はいったいどこから来たのか」
ウィーン「近いけど遠い、遠いけど近いところだよ」
ロジ「そこも、ここと同じなのか」
ウィーン「同じかもしれないけれど、君の言う意味ではNOだね。僕たちの住んでいるところには、もっとたくさんのものがある」
ロジ「もっとたくさんのもの・・・?」
ウィーン「もしよければ、この世界の案内をしてくれないか。そうしたら、僕は、僕の住んでいる世界のことを教えるよ」

ウィーンの誘いを受け、ロジは2人で荒野を回ることにした。

ウィーンと名乗る青年は、自分の住んでいる世界のことをはなした。自然という偉大な資源があること。加えて、科学の力で、いろんなものを作り出すことができること。空を飛ぶことや、天気のコントロールすらできるということ。ロジにとっては、どれもにわかには信じがたいことであった。

1日かけて荒野をまわり、ロジは説明を終えた。ウィーンはロジに感謝を述べた後にいった。

「あの火山」

「おかしいと思わないかい?なぜあのような奇怪な山が存在するのか?大量の物質はどこから生成されているのか?それは科学的に合理的なのか?あれが自然のものだと思っているのかい?何か大きな力が働いていると感じたことはないのか?」

「君の問いへの答えはあそこにあるだろう。鍵は、あの山だ」

そういい残し、青年は、次の瞬間、消えてしまった。

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