ページ

2012年12月6日木曜日

3. 何かがなければ幸せではないなんて幸せとは呼べないのではないか



ところが、ロジはある漠然とした疑問を持っていた。
「何のために僕たちはこんなことをしなければならないのだろうか?リソースを手に入れるため?もっとほかの方法があるのではないか?これをしなければ生きてゆけないなんて、まるでリソースにとらわれているかのような気分だ。もっと自由になる道があるのではないか」
最近は、こうした考えが、いつもロジの中に浮かび、離れなくなってしまった。

ロジはリソースアップ(RU)連合の幹部に答えを求めた。
ロジ「幹部。僕たちは何のために働いているのでしょうか?」
幹部「ロジ。私たちのしていることは、種族の為に必要な、誇るべき仕事だ」
ロジ「幹部。種族を豊かにするには、必ずこうしなければならないのですか?」
幹部「ロジ。人々がそれを求めているのだ」

ロジは友人に答えを求めた。
ロジ「友人。僕たちはいかに自由ではないことか」
友人「ロジ。君の気持ちはわかるよ」
ロジ「友人。僕は最近幸せとは何だか分からなくなった」
友人「ロジ。あまり考え込むものじゃないよ。出来ないことは必ずあるものだ。それよりも、身の回りの幸せを感じて生きることができれば、それで十分なんだよ」

ロジは母親に答えを求めた。
ロジ「僕は何かが違うと思うんだ。これ以上支配されるのは嫌なんだ」
母「あなたがそう感じるのならそうなんでしょう」
ロジ「じゃあ何かを変えよう。今まで頼ってきたものを捨てて、新しい道を探そう」
母「けれども今はそうするしかないし、仕方がない・・・。どうすればいいのか・・・」

帰ってくるどの答えも、ロジを満足させるものではなかった。「何かがないと豊かではないなんて豊かとは呼べないのではないか」という考えが、頭から離れない。自分たちは、リソースがなければ幸せではないのか。それにすがり続けなければならないのだろうか。

ロジは、毎日毎日、答えを見つけようとするうちに、自分が何をしたいのか、何をしたくないのか、わからなくなってしまう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

このエントリーをはてなブックマークに追加